旅立ツナグ

フィジーでの語学留学、オーストラリアでのワーキングホリデーライフについて紹介

メルボルンの治安は本当にいいのか?プチ強盗にあった話

 

 

 

 

はい今回はメルボルンの治安についての授業になります

 

 

心して読み進めるように

 

 

まぁ内容があまり明るいものとは言えないのでフランクに進めていこうと思っております

 

 

基本的にメルボルンは治安のいい国だと思う

 

 

それこそ悪い話はそんなに聞かないし、街を歩いててもそんなに血の気の多そうな人や雰囲気は感じられないのが率直な感想

 

 

夜に関しても、アメリカとかで聞くような危ないイメージはないし

 

シティ内は特に大通りが多くて夜でも人目があるからあまり危険な雰囲気が漂ってないのかな!

 

 

さすがに路地裏とかはオススメしないけどね

 

 

 

さて、気になってる人も多いことでしょうタイトルにある「プチ強盗」ってなんぞやという話に移っていきましょう

 

 

 

 

 

 

早朝の逃走劇

 

 

 

さっそく経緯から説明すると

 

 

2週間ちょっと前AM9:45ごろに仕事に向かう最中での出来事

 

 

NEW!→まさかの夜じゃなくて朝っていうね、ここテストに出ます

 

 

サウスメルボルン、クラウンカジノ沿いの大通りを歩いていた時

 

 

後ろからやや遅めに赤い車が走ってきて、まぁ助手席から顔を出してなにか言っているわけですよ(相手は2人でした)

 

 

「ヘイ、ジャップ €$%¥#〜」

 

 

最初なんか言ってるなぁと思ったけど、てっきり目の前の歩道と車道を隔てるフェンスをジャンプして欲しいのかと思った私のリスニング力

 

 

この時点での認識は「まぁオールで飲み明かしてテンションが上がった人が絡んできたのかなぁ」くらい

 

 

その時車はすでに左折レーンに入っていたし、気にすることもなく無視して仕事場に向かっていたワーホラーの鑑のわたし

 

 

ですが、

 

 

2分後またその車が背後から近づいてきたわけですよ

 

 

さすがにこの時は若干嫌な予感がした

 

 

「絡まないでくれよ朝からめんどくさい…」

 

 

と心の中でつぶやきつつまぁ大したことじゃないだろうとタカをくくっていた2週間前の自分にエルボーを食らわせてやりたい

 

 

先ほど私にジャンプをリクエストしてきた助手席の男がまたなにかしゃべっている

 

 

そして

 

 

「止まれ、バッグを開けろ」

 

 

とついに車のドアを開けて降りてきた

んで手にはビニール傘

 

 

私「why?!」

 

 

単純明快、純粋無垢な質問が反射的に口から飛び出す

 

 

「「はっはーんこれはアレか、俗に言う【よくない状況】ってやつか」」

 

 

 

(なんで俺に絡んできたんだろう

知り合いか?

え、バッグ開けろってなんで?

知り合いか?

え、傘持ってるじゃんこれやばくね?

え、知り合…)

 

 

知らねえ!!!

 

 

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本当にこんな感じ

 

(思考時間0.5秒)

 

 

相手は見た目50くらいだしここは一本道の大通り、足には自信ある

 

 

もう1歩目から全速力で駆け出す

 

 

相手も傘をがっちり握り追いかけてくるのが見えたけど、うん、いける、追いつかれることはなさそうだ!

 

 

でもちょっとまって傘はズルい、武器はナシルールにして欲しかった

 

 

(なんかないかなんかないか!)

 

 

焦った時のドラえもんくらい自分のバッグの中を思い出そうとしたけど、自分自身なにが入ってるか把握してねぇ!開封済みのキットカットしか思い出せん!

 

 

どこか建物に入って警察沙汰にしてしまえばこっちのもんだ!なにしろなにも悪いことした覚えがない!

 

 

ただ残念ながらクラウンカジノ沿いの通りは雑居ビルのような建物しかなく、入れそうもない

 

 

こういう時に限って人も全然歩いていない

 

 

そして大問題発生

 

 

…靴脱げそう

 

 

普段からすぐに履けるように緩めにしてることがアダとなった、かかとがカパカパする…!

 

 

ただそれを差し引いてもなんとか追いつかれずには行けそう!

 

 

息苦しいけどせめてあと100メートル先のマクドナルドまで行ければ…!

 

 

 

後ろを振り向きながらクレイジー傘握りしめオジサンとの距離を確認した次の瞬間

 

 

…まぁ、そうだよね

 

大事なことを忘れていたことは素直に反省

 

もともと詰んでいた

 

 

 

そう、相手は2人組、しかも片方は元気に運転席

 

 

赤い車が歩道に乗り上げ進行方向を完全に封鎖

 

 

「あー、これは無理だ」

 

 

さすがにここまで、その場に立ち止まりとりあえず刺激しないように話を聞くしかないな

 

 

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見通しの良い大通り 向かい側にマクドナルドがある

 

 

強盗たちの目的は?

 

 

ここから会話多めです

 

 

私「なんでバッグを開けなきゃ行けないんだ?」

 

 

相手「お前俺のドラッグとっただろ!コカインだ!見せろ!」

 

 

いや完っ全に勘違い

 

 

もちろんそんな話知らないし100%人違いをしている

 

 

彼らいわくどこかのアジア人に盗まれたとのこと

 

 

続き↓

 

 

私「いや知らないよ!じゃあバッグ見てみてくれ!仕事行かなきゃいけないんだ!」

 

この時点で正直結構焦ってる

 

 

相手は私の持ち物を一つ一つ以上に丁寧に確認。ちなみにお菓子の中身まで確認された

 

 

私「これは着替え!ノート!ペンケース!」

 

 

相手「これはなんだ」

 

 

私「キットカットだよ!チョコ!知らないのか!?」

 

 

ここらへんちょっともうコントのよう

 

 

相手「中身を見せろ」

 

 

私「???????」

 

 

キットカットを知らないやつがいるのかと思ったけど、たぶん薬とかをこういうものの中に隠してカモフラージュにする人がいるんだと思う。

 

 

ここらでこちらもちょっとイライラしてくる

 

 

私「ほら見てみろ!ただのチョコだろ」

 

相手「よく見せろ」

 

私「チョコじゃん!もう食べてみろよ!」

 

 

キットカットちょっとあげた

 

 

ここ車で進路を塞いできた片割れが車から降りてきた

 

 

さらに、

 

 

相手「これはなんだ」

 

 

私「電子辞書だよ!勉強するときに使うんだよ!英語勉強してんだ!」

 

 

さすがにここまで見せたら相手も探している相手が私じゃないと気づいてきたようで、車から降りてきたばかりの方が

 

 

「たぶんこいつじゃないな」

 

 

と理解したよう

 

 

ただ追いかけて来た方が引き下がらない

 

 

相手「わかった、たぶんお前じゃないとは思うんだけど、俺らは今アジア人を探してる、んで、そいつが見つかるまでこの電子辞書を預かる。(←意味わからん)絶対返すことは保証する」

 

 

私「いや意味わからん、なんでだ、俺は関係ないから返してくれ」

 

 

相手「俺を信じろ、2日後にここに電話をかけてこい、俺の名前はスティーブ、ここに電話するんだ」

 

 

となぜか電話番号と名前を書かれる、しかも俺のノートに

 

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実際のメモ

 

 

さすがに相手のペースに飲まれっぱなしではまずいと思い、せめてもの抵抗を考えた

 

 

私「わかった、じゃあとりあえずそれは持ってってくれて構わない。けど、信じろっていうなら写真を撮らせてくれ、約束するならなにも問題じゃないよね?」

 

 

意外にもあっさり写真を撮ることはできた

 

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実際に追いかけてきた方 いくつに見えるだろうか? のちに意外なことが判明 後述します

 

 

 

この写真は後にちゃんと警察に届けた

 

 

それとともにもう一つ、「電話できないかもしれないから、もし連絡できなかったら2日後にマクドナルドに辞書は置いていってくれ」とも伝えた

 

ちなみにマクドナルドには現れなかった。

 

 

 

トラブルの被害を最小限にするためには?

 

 

 

今回の件に関してはめったに起こることでもないし、電子辞書(ここ数ヶ月は一切使ってなかった)がなくなっただけで済んだけど、トラブルには十分注意する必要があった

 

 

警察には「なんですぐに警察に通報しなかったんだ」と言われてしまったけど、まず番号知らないし、うまく説明もできなかっただろうし、。

 

 

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警察にはちゃんと届けました

 

 

私の場合、するべきだったことは3つ

 

 

  • 警察に通報
  • 車のナンバーを控える
  • 助けを求める

 

 

これらすべてとっさに選択できなかったことではあるけれど、相手が写真に素直に応じた時点でナンバーくらいは一緒に抑えるべきだった

 

 

まぁそれもタラレバになるし、変に相手が逆上することも考えると賢明だったのかもしれない

 

 

オーストラリアの緊急連絡先はすべて「000」でカバーされているようなので、何かあったらそこに電話するということだけ覚えておこう

 

 

ただこの番号は緊急連絡を統括する中央部署らしいので、あらかじめ地元での緊急連絡先も調べておきましょう。

 

 

ちなみに海外の警察はすごく横暴みたいな勝手なイメージがあったけど(ほぼマンガなどからの勝手なイメージ)、意外としっかり話を聞いてくれるし、クールではあったけど「まぁ安心しろ」とすごく頼りになった

 

 

あと、聴取の時に「写真の方は50くらいのおっさんだったけど、もう一人は20代後半から30代前半で若かった」って説明したら

 

 

「ふむ、お前はこの写真の男が50くらいに見えるか。たぶんこいつも下手したら20代だ、わかるか、これがドラッグだ」

 

 

て言われたからマジで天地がひっくり返ってもドラッグには手を出すまいと思った

 

 



ってこんな貴重な体験をしたけれど、メルボルンはいいところだよっ!

 

 

 

ってはなし

 

 

おしまい!